2025-12-24
模試を受けたあと、点数や偏差値だけを見て終わっていませんか?
模試は“結果を知るためのテスト”ではなく、“次の学習を修正するためのツール”です。
つまり、模試の本当の価値は「終わったあと」にあります。
結果をどう分析して、どう行動に落とし込むかで、
次の模試・本番の伸び方はまったく変わります。
📌 模試は「順位づけ」ではなく「現状確認のため」。
点数を見るより、「どうすれば次に上がるか」を掴む場。
ここを意識できるだけで、模試を受けるたびに成長スピードが上がります。
また、この「模試を振り返る力」は、過去問演習でも同じように使えます。
高1・高2のうちから“模試後の振り返り”を習慣にしておくと、
受験学年になってからの過去問復習が一気にスムーズになります。
模試の活用法は、早めに身につけておいて損はありません。
そんな模試を受けた後具体的に何をするべきかを解説します!
模試が終わったその日のうちに、まずは「感覚の記録」を残しましょう。
解答解説を見る前に、思い出せる範囲で以下をメモしておくのがおすすめです。
模試の振り返りは本来、当日にすべて行うのが理想ですが、
終わるのが遅い日や疲れているときは、
まずはこの①「感覚の記録」だけでも残しておきましょう。
記憶が新しいうちに残しておくだけで、翌日の分析の質が格段に上がります。
💡100%の分析ができなくても、“思い出す前提のメモ”を残すだけでOK。
自己採点をしたら、まずは点数ではなく「なぜその点数になったのか」を分析します。
分析の流れはこの3ステップ👇
こうすることで本番で点が取れなかった根本的な原因にたどり着くことができます。
・大問1:長文が読めなかった → なぜ?
・時間が足りなかった → なぜ?
・1文ずつ読むのに時間がかかった → なぜ?
・単語の意味を思い出すのに時間がかかった → 真因=語彙定着不足
→ 改善策:「長文演習より単語復習を優先」「1日100語を1秒以内で反応できるレベルにする」
このように「何を間違えたか」よりも、
“どの段階でつまずいたか”を特定することが模試分析のカギです。
高1・2生なら、この「なぜ分析」を今のうちから練習しておくと、
本番期の過去問演習でも正確な自己分析ができるようになります。
割と見落としがちなこの視点がすごく重要です。
模試でできなかったところを復習する前に、そもそもの現状の学習進度と合っているかを確認しましょう。
チェック基準(3つのどれかに当てはめる)
A 現在学習中(または直近で学習済み)の範囲で落とした
→ すぐ復習・再演習の対象
B 以前に学校で習ったが、受験部勉強としては未学習の範囲
→ メモに留め、その範囲を勉強するときになったらメモを見返す程度でOK
C まだ学んでいない、または明らかにレベルオーバー
→ 今は追いかけない
具体例
・数学:数I・Aを進めている段階で、ベクトル(数学C)の復習に長時間を割くのは非効率。今やっている範囲を仕上げるのが先。
・英語:文法の基礎を固めている段階なら、細かなイディオムや語法の問題や読解の復習は深追いしない。
・日本史:通史を通している最中に、文化史の細目だけを延々と深掘りしない。まず通史の骨格を完成させる。
判断の合言葉
今(これまで)の学習で“射程に入っているか”。入っていないなら、無理に復習せず、現行計画の完成度を上げる。
原因を特定したら、次はそれを改善策に落とし込みます。
行動レベルというのは「誰がみても何をするべきかがわかるか」という点を意識すると良いでしょう。
例えば、
NG例:単語頑張る
→どう頑張るのか、どれくらいやるのかが明確になっていない。
OK例:単語帳の1章を毎日30個ずつ復習する。3週間後にテストをして9割超えたら合格にする。
このように何をどれくらい復習するのかを明確にしましょう。
改善策を決めるときは、「どの教材を・どの順番で・どのペースでやるか」まで決めるのがpispis流。
抽象的に“頑張る”ではなく、“動ける行動”まで細かく設定します。
模試分析のゴールは、「行動を変えること」。
分析結果をもとに、その後の学習計画を見直します。
模試は「評価」ではなく、「計画を調整するタイミング」。
点数を見て終わるのではなく、その後の行動を変えるために振り返りをしましょう。
模試を活用する最大のコツは、
「結果 → 原因 → 改善 → 行動」の流れを自分で回すこと。
このサイクルを習慣化できれば、模試を受けるたびに“弱点が減る”実感が得られます。
模試は受けた後が大事だという認識を持って模試を受けることができれば最大限活用することができるでしょう。
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