2025-12-22

単語テストで満点でも長文だと読めなくなるワケ

こんにちは！
大学受験pispisあざみ野校です。
多くの学校では英単語の小テストを実施していて生徒の皆さんも英単語の重要性を理解しているからこそ日々単語暗記を頑張っていると思います。ただ、「学校の小テストでは単語テストの点数が良いのに、英語長文になると全然読めなくて模試でも点数が取れない。」と言った声をとても多くの生徒から聞きます。
自分もそうだ、、、と思った方も多いのではないでしょうか？
実は、“単語テストで答えられる単語力”と“長文読解で使える単語力”には大きな差があります。
今回は、学校の単語テスト勉強がなぜ入試で通用しにくいのか、
そしてどうすれば“使える単語力”が育つのかをお話しします。

「単語テスト」では「覚えた気になる」理由

最近は、多くの高校でpispisでも使用しているような単語帳（システム英単語やターゲット1900など）が配布されています。
つまり、“教材の質”そのものはすでにとても高いんです。
ただ、同じ単語帳を使っていても、入試で結果が出る生徒とそうでない生徒がいます。
この違いを生むのが「覚え方」と「定着のさせ方」です。
学校の小テストや定期テストは、範囲が決まっていて出題傾向も予想できます。
そのため、前日にまとめて暗記しても得点が取れることが多い。
中には日本語訳の選択肢が用意されていて、うろ覚えでも正解できてしまうこともあります。
もちろん、こうした単語テストが意味がないわけではありません。
基礎を固めるための有効なステップです。
ただ、この方法では「短期記憶」で終わってしまうことが多く、
テスト後にすぐ忘れてしまったり、実際の文章の中で意味が出てこなかったりします。

“覚えた単語”と“使える単語”の違い

「覚えた単語」と「使える単語」は、見た目は同じでも中身がまったく違います。

覚えただけの単語　　→　　使える単語
・意味を日本語でいえる　→ 文の中で瞬時に理解できる
・テスト前に集中して覚える　→　毎日少しずつ触れて定着する
・少し考えれば思い出せる　→　文脈に沿って自然に理解できる
・声に出したことがない　→　音と意味が結びついている

入試では、限られた時間の中で大量の英文を読まなければなりません。
つまり、“単語テストのための暗記”ではなく、文章中で瞬時に理解できる状態を作ることが大切なんです。

pispis流「使える単語力」の伸ばし方

pispisでは、学校の単語テストのように「覚えたかどうか」を確認するだけでなく、
“使えるようになるまで”をサポートすることを大切にしています。
特に意識してもらうのが、次の2つです👇

① 単語は1秒で意味を出す

最終的には、英語を英語のままイメージで理解できるようになることを目指します。
ただ、学習の初期段階では1単語ずつ日本語訳を覚える作業は避けられません。
この初期段階から、最終的な速読につなげるために、pispisでは
「考えてから出す」ではなく、見た瞬間に意味が浮かぶスピードを意識して練習します。
長文では、1文にかけられる時間が限られています。
思い出すのに時間がかかる＝読むスピードが落ちる、ということ。
だからpispisでは、1秒で反応できる単語を増やすために、
定期的な小テストと復習サイクルを組み込みながら定着を図っています。

② 長文の中で何度も音読する

単語帳だけで終わらせず、実際に使われている文の中で覚えることも大切です。
長文演習の中で出てきた単語を繰り返し音読することで、
「英語 → 日本語」ではなく「英語 → イメージ」で理解できるようになります。
この“英語を英語のまま理解する力”こそが、pispisが目指す本当の英語力です。
単語帳で覚え、長文で出会い、音読で定着する。
pispisでは、このサイクルを日々の学習計画の中に組み込んでいます。

まとめ

学校の単語テストは、基礎を固めるための大事なステップです。
ただ、それを“短期記憶のまま終わらせるか”、“入試で使える力に変えるか”で大きな差が生まれます。
「覚えたのに読めない」「模試になると単語が出てこない」
そんな悩みがある人は、勉強のやり方や復習の仕方を少し見直すだけで変わります。
勉強の進め方や単語帳の使い方を一緒に整理したい方は、
校舎での学習相談もいつでも受け付けています。