2026-04-05
先に伝えておきたい。「大学受験の勉強法」でいくら検索しても、成績が上がらない理由は、あなたが調べ方を間違えているからじゃない。
ネットには「何から始める」「年間スケジュール」「効率的な5ポイント」という記事があふれている。でも、それを読んで「よし、やろう」と思った次の日、机に向かえなかったことは何回ある?
大学受験pispis(ピスピス)の代表こうじ先生は、高校中退・偏差値35からスタートして北海道大学に逆転合格した経験を持つ。ADHD当事者として「正しい勉強法を知っていても、動けない」苦しみを知っている。そこから生まれたのがpispisの指導メソッドだ。
この記事は「大学受験の勉強法」の網羅的なガイドであると同時に、“動ける自分”を設計する方法を伝える記事だ。月間在籍約400名、年間指導実績500名以上の現場で見えた、逆転合格する生徒の共通点も含めて一気に解説する。
この記事でわかること:
目次
結論から書く。成績が上がらない人の多くは、勉強法を知らないのではなく、知っていても動けない。
pispisの指導現場で言うと、成績が伸び悩む生徒の約3割は勉強法ではなく「動けない」ことが根本原因。計画を作っても実行できない。正しい参考書を渡しても開けない。この層には「効率的な勉強法」のアドバイスは刺さらない。
Q. 大学受験の勉強法、最初にやるべきことは?
A. ゴールの大学と現在地の差を把握し、週単位で計画を立てること。そして「毎日動ける仕組み」を作ること。計画だけあっても動けなければ意味がない。
なぜ動けないのか。それは意志の弱さじゃない。行動の設計と脳の使い方の問題だ。詳しくは「勉強しても成績が上がらない本当の原因」で行動デザイン理論・実行機能の観点から解説している。
この記事では、まず「大学受験の勉強法の全体像」を押さえた上で、「動ける状態」を設計する方法まで踏み込む。
大学受験は長期戦だ。だが、やることは大きく分けて4フェーズに整理できる。
| 時期 | メインタスク | ゴール |
|---|---|---|
| 高1〜高2秋 | 基礎固め(英単語・文法・数学基礎・古文基礎) | 学校の授業に余裕を持ってついていける状態 |
| 高3 4月〜7月 | 基礎の徹底+苦手科目の底上げ | 基礎問題集を1周完了 |
| 高3 8月〜11月 | 応用+過去問導入+共通テスト対策開始 | 志望校の赤本を最初から最後まで触れる状態 |
| 高3 12月〜1月 | 共通テスト直前+二次対策 | 共通テスト本番で目標点 |
| 高3 2月〜3月 | 二次・私大本番 | 合格 |
この記事を読んでいる人の多くは、「すでに高3で、基礎も終わってなくて、もう間に合わない」と感じているのではないだろうか。結論、高3春からでも逆転は十分可能。ただし戦略が違う。
| 時期 | 偏差値40台からの最優先タスク |
|---|---|
| 4月〜6月 | 英語の単語・文法を中学レベルから総ざらい。数学は教科書レベル。他科目には手を広げない |
| 7月〜8月 | 英語は長文入門、数学は基礎問題集1周。社会・理科はここから本格化 |
| 9月〜11月 | 志望校の過去問に触れ始める。完璧でなくて良い。形式を知るのが目的 |
| 12月〜1月 | 共通テスト対策 or 私大演習。ここまで来れば勝負できる |
| 2月〜3月 | 本番 |
pispisで指導した合格者の中には、高3の夏から本格的に始めて11月にMARCH合格レベルに到達した生徒もいる。重要なのは「何月から始めたか」ではなく「始めた日から毎日動けるか」だ。
現役で早慶以上の難関大を狙うなら、やはり高1・高2で基礎(英単語2,000語・英文法一周・数学1A2B基礎)を固めておきたい。ただし「遅れている=終わり」ではない。この記事を読んでいる時点で、まだ間に合う可能性はある。
国公立志望なら共通テスト対策は12月から本格化させる。私大志望なら共通テスト利用の有無で変わるが、11月までは基本的に志望校の過去問と参考書に集中するのが定石だ。
よくある失敗:夏休みに「全科目を1日中勉強する」計画を立てて、3日で崩壊する。これは先ほど解説した「能力・環境」要素を無視した設計ミス。1日8時間勉強できる前提の計画は、ほぼ必ず崩れる。現実的には最初は1日3〜4時間から始めて、徐々に増やす方が続く。
科目ごとの基本戦略を整理する。詳細はそれぞれの科目別記事で展開予定だが、ここでは全体像だけ押さえる。
ここではこの記事のターゲットである偏差値40台からスタートする人向けのルートを、pispisの実際の指導で使用している参考書から紹介する。応用レベルの参考書は基礎が固まってから、各科目の詳細記事で深掘りする予定。
配点が最も大きい主要科目。優先順位は中学復習→基礎文法→文法ドリル→長文入門の順。偏差値40台の場合、中学レベルの抜けがあるケースが多いので、プライドを捨てて戻ることが大事。
これを高3春〜夏に徹底するだけで、秋の模試で偏差値55前後まで上げることは現実的。基礎が固まってから、ターゲット1900・Next Stage・ポレポレなどの応用書に進む。
教科書レベルの基礎を完璧にすることが全て。応用問題が解けない原因の9割は基礎の抜け。
『1対1対応の演習』や『プラチカ』は偏差値55以上になってから。
現代文は「なんとなく解く」のが一番ダメ。解法のフレームを学ぶ。古文は単語・文法・敬語を先に固める。
物理・化学・生物それぞれで戦略が異なるが、共通するのは「基本原理の理解→問題演習」の順序。いきなり問題集を解いても解けない。偏差値40台ならまず『宇宙一わかりやすい高校物理』『宇宙一わかりやすい高校化学』『生物合格77講』などの講義系参考書から入る。
日本史・世界史は暗記量が多いが、「流れ」で覚えるのが鉄則。一問一答から入ると挫折しやすい。
参考書選びで迷ったら、pispisの無料相談で、今の学力と志望校から逆算したルートを提案している。
ここからがこの記事の本題だ。「正しい勉強法」を知っても動けない人のために、“動ける”状態を作る4原則を紹介する。これはpispisの指導現場で蓄積してきた知見の核だ。
多くの受験生が計画倒れする理由は、長すぎる期間の計画を一気に見ているから。1ヶ月分の計画表を見ると、脳に情報が入りすぎて気が重くなる。これはワーキングメモリ(脳の一時メモリ)の容量オーバー。
対策:計画は必ず「今週」と「今日」だけに切り分けて見る。来週以降の計画は意識的に視界から外す。
pispisでは毎週トレーナーが生徒ごとに7日間の計画を作成する。1ヶ月分の計画は生徒には渡さない。「今週やること」だけが視界に入る設計だ。
勉強に取りかかれない最大の原因は、「何から始めるか」を毎朝悩むこと。この意思決定に脳のエネルギーを使うと、本番の勉強に回す力がなくなる。
対策:前日の勉強が終わった瞬間に、翌日の「最初の1問」を決めておく。机の上にその参考書をその問題のページで開きっぱなしにしておく。
これは心理学者ピーター・ゴルウィツァーの「実装意図(If-Then計画)」という手法だ。「朝起きたら→机の上の参考書を開く」と事前に決めておくと、目標達成率が2〜3倍に上がることがわかっている。
逆転合格できる人とできない人の差は、完璧主義かどうかで決まる。「今日は疲れたから明日まとめてやろう」と考えた瞬間、計画は崩壊する。
対策:80%できればOKとする。1問だけでもいいから、毎日参考書を開く。
ジェームズ・クリアの『Atomic Habits』でも、「習慣を逃したら、絶対に2日連続で逃さない」が鉄則として紹介されている。完璧な1日より、80%の毎日の方が圧倒的に強い。
これが最も差がつく原則。多くの受験生は「間違えた問題」は記録するが、「間違えた日」は記録しない。つまり、自分の学習パターンを可視化できていない。
対策:「どの日にどの単元を間違えたか」を1行メモで記録する。1週間後に見返すと、自分の弱点パターンが見えてくる。
これはメタ認知(自分の思考を俯瞰する力)を高めるためのテクニック。感情で「苦手だ」と思うのではなく、データで弱点を捉える。この習慣がある生徒は偏差値の伸びが圧倒的に早い。
pispisの現場(月間在籍約400名、年間指導実績500名以上)から見えた、逆転合格する生徒の共通点を3つに絞って紹介する。
逆転合格する生徒は、「1週間分のタスク」に呑まれない。その日にやる1問、そのページに集中する。週単位・月単位の計画は持っているが、机に向かっている間は「今」だけに意識を置いている。
ここで1つのケースを紹介したい。
Aさん(仮名)|偏差値42 → 南山大経済学部合格
高2の秋に英語の勉強を始めたが、河合記述模試で平均点も取れず、他の2教科もどう勉強すればいいか分からず悩んでいた。YouTubeでpispisを知り、高2冬から入塾。
最初は計画の一部を進められない日が続いた。トレーナーは頭ごなしに責めず、「どうすれば進められるか」を毎週一緒に考えた。その結果、1週間分のタスクを「今日やる1問」に分解する癖がつき、春から夏にかけて少しずつ進められるようになった。
ただしこの生徒には失敗談もある。3年生の初回模試で成績が上がった後、油断して勉強時間が減り、得意科目ばかり勉強するようになった結果、共通テストで目標点に届かず、第一志望を受験できなかった。最終的には南山大経済に合格したが、本人は「もっと頑張ればMARCHも狙えた」と後悔している。
逆転合格する人と途中で止まる人の差は、成績が上がった後も「今日の1問」を続けられるかどうかにある。
逆転合格する生徒の机を見ると、共通して1つの特徴がある。「明日の朝、最初に開く参考書とそのページ」が決まっていることだ。
pispisの合格者には、「どの参考書をどの順番でやるか分からなかった」状態から入塾して、週ごとの計画で”次の一手”が明確になり、偏差値40台から慶應文学部・青山学院・法政に合格したケースもある。本人曰く「pispisは自分のマネージャー」だった。
これは人間の脳が「判断」に疲れるから。毎朝「今日は何からやるか」を考えていると、本番の勉強に入る前に疲れる。”次の一手”を事前に決めておくことが、動ける状態を保つ秘訣だ。
3つ目は、先ほど紹介した原則4と重なる。逆転合格する生徒は、感情ではなくデータで自分の弱点を捉えている。
pispisでは週次の確認テストで、何を間違えたかだけでなく「どの日に」「どの参考書で」「どこで詰まったか」を記録させている。これを1ヶ月続けると、自分の学習パターン(例:月曜は集中できるが金曜は崩れる、英語の長文は午前中のほうが解ける、など)が見えてくる。
このデータがあると、計画を修正する精度が上がる。「なんとなく苦手」から「金曜午後の英語長文が弱い」に変わると、対策が打てる。
Bさん(仮名)|偏差値30後半 → 日本工業大学先進工学部合格
入塾前の悩みは「家で勉強できない」「集中力がない」「課題をこなせない」。ADHDとも診断されていた。
pispisのYouTubeでこうじ先生の浪人時代の話を見て、「ADHDと診断されたこうじ先生でも勉強楽しいと思えるなら、自分もそうなれるかも」と思って入塾した。
トレーナーもコーチも、否定せず寄り添ってくれた。結果、勉強が楽しいと思う科目ができ、家で勉強できるようになり、集中して取り組める時間も増えた。「今までの自分を変えられた気がする」と言っている。
「動けない」自分に悩んでいる人ほど、同じ経験をした人に出会うことが最初の一歩になる。一人で抱え込まなくていい。
ここまで読んで「自分も変われるかも」と思えた人のために、pispis代表こうじ先生のストーリーを紹介する。
こうじ先生は高校を中退し、偏差値35からスタートした。当時はADHDの診断も受けておらず、「自分は意志が弱いダメな人間だ」と思い込んでいた。机に向かっても15分で集中が切れる。計画を立てても3日で崩壊する。何度も自分を責めた。
転機は、偶然手に取った認知科学の本だった。「計画を実行できないのは意志の問題じゃなく、脳の使い方の問題だ」と知った。そこから、自分の脳に合わせた勉強法を設計し始めた。
地味な積み重ねだが、これが効いた。3度目の受験で早稲田・明治・同志社に合格、最終的に北海道大学に逆転合格した。
この経験から生まれたのがpispis(ピスピス)だ。「動けない」受験生のための指導メソッドを体系化し、現在は月間在籍約400名・年間指導実績500名以上を擁する塾に成長した。YouTubeチャンネル登録者は24.9万人を超え、同じ悩みを持つ受験生に届けている。
ここまで読んで「やってみよう」と思った人のために、今日からできる具体的な行動を3つに絞って紹介する。
スマホのメモでも手帳でもなく、紙に書く。書くこと自体が「今日からやる」という宣言になる。3行でいい。長いリストは書かない。
完璧を目指さない。とにかく1問だけ、今日の参考書を開いて解く。それで終わっていい。「やった」という事実を作ることが重要。
家族でも友達でもSNSでもいい。「今日これをやった」と1行報告する。社会的コミットメントが働いて、翌日も続けやすくなる。
関連記事:勉強に集中できないときの対処法、勉強を習慣化する方法
A. 高3からでも間に合う可能性はある。ただし現役で難関大を狙うなら高1・高2で基礎を終わらせたい。最も重要なのは「始めた日から毎日動けるか」であって、何月から始めたかではない。pispisで指導した合格者には、高3の夏から本格的に始めてMARCHに合格したケースもある。
A. 自分で計画を立てて実行できるなら独学で十分。ただし「計画は立てられるけど動けない」「何から始めればいいか分からない」という自覚がある人は、塾(特にコーチング型)が有効。pispisは後者の層に特化している。
A. 時間より「毎日続ける」ことが重要。最初から1日10時間を目指すと続かない。まずは1日3〜4時間を毎日続けることから。成績が上がってきたら自然に時間が伸びる。
A. 自分で選ぼうとしない。今の学力と志望校が分かれば、参考書ルートはある程度決まる。ネットで調べるより、受験のプロに聞くのが最短ルート。
大学受験の勉強法を解説してきた。結論を整理する。
大学受験pispisは、「正しい勉強法を知っていても動けない」受験生のために設計された指導メソッドを提供している。月間在籍約400名・年間指導実績500名以上、YouTube登録者24.9万人のチャンネル運営、ICFコーチング認定講師在籍。「自分もそうかも」と思った人は、まず無料相談で話を聞いてみてほしい。